サックスのアンブシュア

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サックスは簡単だから危ない

サックスで音を出すのは簡単です。それはほとんどリコーダーと同じでして、マウスピースをくわえて息を吹き込めば音は出ます。もちろん、ねらった音程でです。

 

はじめてサックスを吹いたとき、それにはみんな驚くはずです。ラッパって音を出すのが難しいという固定観念があるからですが、そのイメージは金管楽器からきているものに間違いありません。サックスは金管楽器ではなく木管楽器ですので、実際にはそのイメージを持つ必要はないわけです。

 

というわけでサックスは最初からねらった音がでます。しかし実はだからこそ危ないのです。

 

サックスの落とし穴

サックスは簡単に音が出ますが、そのことに甘んじてしまってはいけません。どういうことかというと、次の重要なステップを飛ばしてしまう人が多いのです。それは...

 

サックスらしい音を出すというステップ。

 

「音が出る」というのと「サックスの音が出る」というのは違います。サックスを吹いているのにそれがハーモニカみたいな音だったら意味がありません。ハーモニカの方がはるかに安いし小さいです。わざわざ高額でしかも大きくて重いサックスという楽器を選択するのは理にかなっていないでしょう。

 

なぜハーモニカを例に出したのか。それはほんとにそうだからです。具体的には鍵盤ハーモニカです。サックスを初めて吹いたときの音というのは、まるで鍵盤ハーモニカのような音が出ています。でも本人はそのことに気づいていません。そして、そのことを誰も指摘しません。おそらくは音楽教室の先生もですし、彼らは逆に「すごいですね、上手いですね」と褒めることに終始するでしょう。

 

それでもそのうちサックスの音になっていくだろうと思いますか。それがそうでないので危険なんです。もう何年もサックス吹いてるという人の中に鍵盤ハーモニカのままの人がけっこういます。そういった人たちに共通するのは以下のようなことと思われます。

  • 大人になってから趣味ではじめた。
  • 完全に独学でやっている。
  • 大手楽器店のスクールに通っている。
  • 目標とする音色への執着がない。

 

サックスにもアンブシュアがある

アンブシュアとは管楽器を吹くときの口の形のことです。私はサックスをやる前にフルートを数年やってまして、フルートという楽器はこのアンブシュアが鬼門なのです。というのはアンブシュアが出来上がらないことには音がほとんど出ないからです。それはもう「フルートらしい音」以前の話でして、音が出ないので挫折する人がなんと多いことか。

 

一方でサックスはアンブシュアなんて全く気にしなくてもそれなりに音が出ます。だからこの私もサックスになんでアンブシュア?と最初は疑問に思っていました。しかし、サックスらしい音を出すために重要なのがそれだったのです。

 

サックスらしい音を出すために

というわけで、サックスもアンブシュアがとても大事です。正しいアンブシュアでないとサックスらしい音は出ません。では、サックスらしい音を出すためのアンブシュアとはいったいどういうものなのか。

 

サックスの教本やDVD教材、そしてネット情報。あらゆる手段でサックスのアンブシュアを研究しました。もちろん音楽教室の先生や学生時代からサックスをやっていた同級生などにも指導してもらいました。それで基本的なことはわかったのですが...

 

サックスらしい音は出なかった。

 

そこで取り組んだのがマウスピースだけで吹く、またはネックの状態で吹くという練習方法です。目標値は以下のとおり。

  • マウスピースだけで5秒、F~Gで吹く
  • ネックの状態で30秒、A~Bで吹く

やってみればわかりますが、最初はすごく難しいです。特にマウスピースだけでFあたりをロングトーン(音を長くのばす)するのは難しい。私はここで打ちのめされました。サックスは簡単に音が出ると思っていたのは幻想だったことに気づいたのです。

 

つまりサックスらしい音が出ないのは当然だったわけですが、でもそれで光明がさしではありませんか。まずはそこをなんとか打破すればいいのですから。それからというもの「あーでもないこーでもない」とアンブシュアの形を試すことに明け暮れたのです。

 

正しいアンブシュアは自分にしかわからない

どうしてサックス教室すら役に立たないのか。それは、正しいアンブシュアをしているかどうかは他人の目(先生)にはわからないからです。口の中まで透かして見れませんので。

 

結局そこは自分で見つけていくしかないのですが、なんらかのヒントはほしいものです。だから私は入手可能なほとんどの情報を集めました。そして中には数万円もするアングラな教材もありましたが、大きな幹の部分では同じことを言っているにすぎませんでした。一方で細かい部分ではそれぞれの教材が違うことを言っているので混乱しました。

 

一時はサックスをやめようかと思ったほどです。ほんとに迷宮に入ってしまいましたから。ところがそんなある日、マウスピースだけでロングトーンできたのです。それは徐々にではなく、一瞬にして。

 

サックスのアンブシュアが自然にできる

サックスのアンブシュアはわかってみればなんてことありません。あのときはなぜできなかったのだろうという思いでいっぱいです。今ではパッとマウスピースをくわえれば自然にできているのですから。

 

既述のとおり、人にサックスのアンブシュアを教えるのはとても困難なことです。そこでこのサイトでは私がそのとき得たあらゆる情報を整理し、私なりに昇華させた形でみなさんにお伝えすることにします。

 

アンブシュアを改善する前と後とで比較してみました。サックスを始めた当初は音に奥行き感がなく、のっぺりとした音で吹いていました。しかもかなり息が疲れてしんどかったものです。

 

アンブシュアを改善したら、まずサックスを吹くことで息があがることがなくなりました。ロングトーンが容易にできるようになったからです。あと、音の抜けがよくなってます。そして、なんといってもサックスらしい音色になってきました。

 

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